リフォームのご依頼でキッチンを取り替える事になりました。
お住まいはログハウスでした。ログハウスの場合壁の内側にボード等を貼っていなければ、外壁がそのまま内装になります。今回のお宅もそんなログハウスでしたので、木の素材をそのまま出した扉ではログの木材にキッチンが埋もれてしまうな〜と思いました。
それで小野寺が最初にご提案したのは白い扉のキッチンだったのですが、奥様のご希望は赤いキッチンでした。
確かにお部屋のソファーやカーテンも赤を基調にされていたので、これに合わせた赤いペイントにすればきっと素敵になりそうとすぐにイメージが湧きました。
そしてもうひとつのご要望は、お手入れがしやすいフラットなデザイン。
ということで、いつものイングリッシュキッチンやフレンチとは少しテイストの違うキッチンを制作しました。
扉の赤はエナメルペイントという水に強い塗装です。
艶の感じはピカピカの艶ではなくややマットに仕上げてありますが、いつもの家具調とは違いちょっとポップな雰囲気です。ログのラフな感じとマッチしていると思います。
対面式のキッチンの後ろには収納のためのおそろいのキャビネットを制作しました。
キッチンは天板がステンレスですが、こちらの天板は人工大理石です。
赤と言っても少しピンクっぽいです。
そして、対面式のキッチンの壁をはさんで収納棚をリビング側に制作。
こちらはちょっとグリーンが入ったベージュです。
少しリビングらしさを出したかったので框にして家具らしく作りました。
ペイントもこちらは水性塗料です。頻繁に水を使う場所では無いので。
取っ手はニッケル。
天板はメープルの無垢材です。
明るくてきれいな木です。
お部屋のトーンが全体に暗いのでここに明るい木を持って来てみました。
他がペイントなので無垢の天板がさらに目立ちます。
設計ではテーブルが前に有るため開き戸では無く引き戸にするなどの工夫をしました。
上は引き出しです。
そして以前ログの木が見えていた壁は塗り壁にして下の家具との違和感を少なくしました。
写真撮影をお願いした所奥様とご主人が周りをかたづけて下さいました。
いろいろと気遣いを示していただき、工事中もスムーズで本当に感謝でした。
窓のカーテンの赤いチェックとも似合っていて
とても可愛らしいキッチンになりました。