配管まで古びた感じに仕上げます。

28日の納品前に、急遽、工務店さんと新築の現場でお客様も交えての打ち合わせが有りました。洗面台の配管を、ピートラップ(壁に入れるタイプの配管)にすることができなかったため、Sトラップ(床から立ち上がる配管)にしなければならないということが解り、お客様からリクエストが有ったためです。そのリクエストとは、床から立ち上がる配管が見えるので、蛇口の色と配管の色を合わせて欲しいという物でした。
通常の配管はクローム。しかし蛇口はアンティーク風ブロンズです。

それで普通のクロームの配管部材をアンティーク風に仕上げる事にしました。
でも、お客様に見ていただかないと気に入っていただけるか解らないので、3パターンの見本を作って持って行きました。

ブロンズのラッカー仕上げと、白、そしてアンティーク風になる様にラッカー仕上げの上に塗料をかけて拭き取ったものです。

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白は、後ろの壁が白い塗り壁とのことでしたし、フランス風の洗面台のイメージも有り、それもおしゃれだね〜いうことで作って行きました。

裏は、みなクロームです。
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結果的にお客様の選ばれたのは、汚した様なアンティーク仕上げでした。当初から、キッチンや洗面台は新しい感じでなく古びた感じにということでしたので、むらの有る塗装にしたり、扉の角を削れた感じに丸くする等工夫をしたのですが、配管も同じ様に古びた感じにしたかったそうで、喜んでいただく事ができました。

これから給水管と給湯管と配水管を塗装するのですが、きっと蛇口と合って良い感じになると思います。
納品前で大変な事では有りますが、仕上がった時がとても楽しみです。
また、できましたら写真をアップしたいと思います。

それにしても、今回の事にかぎらず、普通はこうだからと自分たちでは気づかなかった事を、お客様に教えられる事が有ります。
できるだけ、応えて行けたら嬉しいと思います。

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