デザインについて学んでいます。

学校に通い始めて(グラフィックデザイン課)そろそろ10日ほど経ちました。
クーラーの効いた部屋での授業ですが、ついていくのにやっとで、なんだか熱いです。

今日は色に付いての授業が有りました。
色には、人に与える印象が有るということで、例えばピンクは・・・とか、緑は・・・とか教科書に書いている一般論を一通り先生が読んで下さいました。

しかし、先生は読みながら教科書に突っ込みを入れていきます。
例えば教科書に「茶色は安心感やまじめな印象を与える色なので、背広に良く用いられる・・・」と書いてあると・・・。
「これは真っ赤なうそ!茶色は、遊びの色でしょう。茶色のブレザーは遊びのイメージ。僕は着ますけどね。へっへっ」という具合。

本に突っ込みを入れながら読むのは、私だけじゃないんだな~と思いながら、メモしつつ聞いております。

しかも、先生はご自分で用意された資料を使ってご自分が大切だと思う角度から色の持つ意味に付いて教えてくださいました。

私も大切なことだと思ったのですが、それは、国土や民族、宗教によって、色の持つ意味合いが変わってくるということでした。

例えば、国土の違い。
ハワイで買った素敵な服が日本ではイメージが違うと感じることが有ります。・・・それは両国の緯度の違いで光や空気が違っているので色が違って見えるということ。同じ服でもハワイで見る色と日本で見る色は違って見えるということでした。

それって、外国に旅行された方は皆さん納得されると思うのですが、私も南フランスのアルルに、ひまわり畑を見に行ったことがあって、そこで見た強烈で明るい光を感じて初めてゴッホのひまわりが納得できたという経験が有ります。恐らく日本には無い光だと思いました。だから、ごっほのひまわりは誇張ではなくて、本当にあんな感じに見える!!

それから、民族や宗教的な背景を学ばないといけない。なぜなら、同じ色でも意味合いが違ってくるからというお話も有りました。

例えとしては、聖書的な根拠は有りませんが、後の時代の画家が(12世紀ごろ?)、ユダ・イスカリオテの服を黄色で描いたそうです。そういうことがあって以来、キリスト教世界では黄色が嫌われるようになったそうです。しかし一方で中国では高貴な色というイメージだそうです。
また、赤は、日本では情熱などのイメージが普通ですが、西洋では圧倒的に血のイメージだそうです。気をつけて使うことが必要だと思いました。

単純に教科書を読んでいても面白くなくて、恐らく3ページももたないかも・・・。
でも、教師とは、すごい職業ですね。

6時間の授業・・・知恵熱・・・。終わるとぐったりです。
工場へ行きたくなって、用も無いのに駅からバイクで工場へ。
デラ工房は、いつもの製作風景でした。