土曜日にポンティが亡くなり、私達の世界は、少しスイッチしました。
単線で電車がスイッチバックする様に、後戻りして路線を変更することになりました。
前から予定していたショパンのコンサートも、もし、ポンが後少し生きていたら、あきらめていたと思います。
立てなくなっていたので。
あるいは、ポンがもう少し元気なら、いつものように車ででかけて、一緒に軽井沢を楽しく歩いて、コンサートの間だけ
車で待っていてもらうということになっていた・・・と思います。
でも、あっけないほど。
それで、日曜日の朝から、ほとんど乗った事の無い電車で、2時間半程の旅へ。
途中2回の乗り換えがあったり、俊一さんと二人、ポンの思い出を話したり・・変わりゆく景色を楽しんだりしながら
ゆっくりと軽井沢へ。
軽井沢駅から5分程歩くと、なんと、20年以上前に良く行った手作りソーセージの店を発見しました!!
変わってない!びっくり!
ポンが居たから、軽井沢ではいつもわんちゃんが入れるお店でお食事だったので、ここにはもう15年は来ていないはず。
でも、懐かしいお店そのまま。多少ペイントが塗られているくらいで基本古い・・・。
外観に違わず、内装も古くて、トイレは一旦座敷に上がって部屋の奥に行き、しかもボットントイレのまま・・・。
でもでも、手作りソーセージとハムの味もそのままでした。絶品です。おしゃれなご家族連れがたくさん
ランチに来られていました。
お勧めします。ぜひぜひ!!!
そして、すぐ向かいがお目当ての大賀ホールです。
廻りの雰囲気が素敵です。
よいお天気で、コンサートが始まるまで、湖を見ながらお茶を頂きました。
そして、コンサートホールの中へ。
今日の演奏は、ショパン国際フェスティバル・イン・ジャパンということで
ピアニストは横山幸雄さん。青柳晋さん。近藤嘉宏さん。案内役として加羽沢美濃さん。でした。
どの曲を聴いても、ポンのことが思い浮かびましたが、なるだけ音楽に身を任せて、男性的な力強い演奏に励まされ、ショパンの人生に
想いを馳せ、ピアニストの方達の人生を想像し・・・。自分もこれから、前向きにと思う事ができました。
それにしても、男性二人の2台ピアノでのタランチュラは・・・・迫力でした!
実は恥ずかしながら、こんなきちんとした音楽会は初めて。(ニューヨークのオペラは有るんですが)
とても緊張して行ったのですが、以外にもリラックスできました。
3時間があっという間で、本当に楽しかった。
ポンにもらった一日の様な気がします。
次の日の朝、我が家から見る景色は、霞がかかってとても神秘的でした。
ポンが好きだったこの景色。
これからも愛して行こうと思いました。