新作です。

P1040449.JPGP1040445.JPG婚礼家具のひとつとして、チェストの注文を受けていたのですが、ようやくできあがりました。お母様からのご注文で、カップボードやダイニングセットとの一式のご注文でした。
ウオールナットがお好きだということでしたが、若い方なので、かわいいインレイを施しておしゃれ感を出してみました。
引き出しにコリント柱をモチーフにしたかざりをつけて、全体としてみると、両側に柱がついているというデザインです。西洋の伝統的なデザインを現代的に簡略化しています。
伝統的な家具の歴史があるイギリスやヨーロッパでは時代によって様式もあり、そういう決まりごとというか、長い時間親しまれてきたスタイルに敬意と愛着を持っている人が多くいます。建物も古い様式を残したものが多く、新しい建物を建てるときには近所の方の同意など必要だったりして結構大変だそうです。
俊一さんの場合も、西洋の伝統的な様式がとても好きなので、家具を作る時にそれらのモチーフよく使っています。そのままのこともありますが、少しアレンジするのも好きなようです。そして、やはり日本の住宅には西洋のような色や飾りが無いことが多いので、そういう場所を考えると、少しシンプルなアレンジになります。
家具としてその家になじんで欲しいと思っているのです。
話は変わりますが、西洋では家具付きで家を売ることが多いようですが、ライフスタイルに合わせて引っ越すことが多い西洋的な考え方ですね。
そうやって、人手に渡りながら残ってきた古い家具が、オークションで高値で取引されていたりするのを見ると、お嫁入りする私達の家具もこれから、どんな人に、どんなふうに使ってもらえるのかなと考えたりします。
俊一さんいわく、家具がでていくと、やっぱり少し寂しいね・・・。