TOYOキッチンスタイルの社長さん(渡辺 孝雄さん)の基調講演があるということで、かねてから楽しみにしていた、東京へ、行って来ました。
朝、5時51分の電車で松川村の細野駅を出発です。この駅は無人駅で、すごく風情があるので写真を撮ってみました。
連日の雨も少しお休みのようでお天気も良く、楽しい旅行になりそうです。
お話が夕方の4時からだったので、10時前に新宿へついてから、すぐ六本木へは行かないで、コンランショップなどが入っているozonタワーへ。そこでお昼ごろまでいろいろ見て回ってから、基調講演のある六本木へでかけました。
まだ時間が有ったので、キッチン212を見に行ってきました。東京ミッドタウンの中のショップですが、私達のキッチンを含め、8社からなるオーダーキッチンの会社の紹介をしてくれています。(カタログとビデオによる紹介)そこへ、ひとまずご挨拶に!
それから、いよいよ公演を聞きに歩いてAXISビルへ。AXISビルの中にあるTOYOキッチンさんの、ショールームmeubleも興味深く拝見しました。ちなみにmeubleとはフランス語で家具という意味だそうです。
公演は、かねてから予告されていたように、これからはミニマルが終焉を迎え、デコの時代が来るというお話でした。そして、ミニマルと違い、デコには多様性が有るということも話されました。
また、ライフスタイルというキーワードでのお話も有りました。
ライフスタイルの一つとして、キッチンがただの調理のための場所ではなく、そこで家族が集う場所になってくると、アイランドキッチンが増え、キッチンがダイニングやリビングと近くなると、キッチンの周りの家具も含めたデザインが必要になってくるということでした。そして、最近の商流の変化としても、家具屋さんでキッチンを販売するようになっていると・・・(例えばイケヤなど)。ですので、キッチンメーカーも、家具について、どう取り組んでいくのか?本気で考える必要があるというようなお話がありました。
特に、家具については、お客様一人一人のライフスタイルを表すような商品が求められてくるだろうという予想もありました。
その反対に、他の人と同じ事を表す、大量に作られた商品への、反発というか、飽き・みたいなことが感じられるということを話されていました。(正確な言い回しではありませんが)
面白い実例として、例えベンツでも、それが大量生産できる商品であれば、個性は主張できないので、最近は、アストンマーチン等、あまり人が乗っていない車が売り上げを伸ばしているということでした。
この、大量に作られる商品に対する反発は私も感じていたので素直に嬉しかったです。
では、自分達はどうするかということになります。
俊一さんはデザイナーでもあり製作者でも有るというめずらしいケースです。しかも、椅子を作るだけでなくキャビネットもテーブルも自分で作ります。普通は椅子を作る職人さんは椅子、キャビネットを作る職人さんはキャビネットと分かれているので、よく他の家具職人さん達から関心されています。
しかし、これは職人としての上達にも繋がりますし、喜びもひとしおだと思います。インテリア全体をトータルに同じテイストでご提案できるので、お客様にとっても良いことだと思っています。
これを、続けていきたいと思います。
そして将来の展望の一つのイメージですが、イギリスみたいに小さなオーダーキッチン・家具の工房があちこちにあって、地元の人のニーズに応えている、そういう流れを作っていけたらと思います。
小さな工房同士は時々交流したりして、個性がかぶらないように工夫することも大切になると思いますが、きっと楽しいと思います。
勿論有名な大手のメーカーもあり、でも、地元のオーダーキッチン屋さんもがんばれるような多様性を受け入れる文化が、育ってくれるのを期待したいと思います。
というわけで、帰りは最終のスーパーあずさで松川村へ。
おみやげのワインと生ハム、伊勢丹のお弁当を持って大満足の俊一さんを写真に撮りました。
今日のお話をお聞きして、間違ってはいないかな~とおぼろげに思いつつ・・・・。