基調講演レポート第3・・商流について・・

TOYOキッチンの社長さん、渡辺さんの基調講演は内容が盛りだくさんで、正直きちんと理解できているかどうか解らない点もあります。でも、このままだと折角の機会にお聞きしたことを整理できないので、もう少しだけ、不十分な内容になってしまうかもしれませんが、心に残ったことを書いてみようと思います。

テーマは、商流ということについてです。

このテーマでお話があって、そのことが大変面白かったのですが、実は私は「商流」という言葉を聴いたのは今回が初めてでした。
そのことをよく考えてはいたのですが、その単語は知りませんでした。勿論皆さんが知っている単語のようで、その言葉の意味は解説されなかったので、推論しながら聞いていました。ですので、あまり正確なレポートはできないのですが、社長さんは確かに商流というテーマでお話をされました。その中で、外国では有名なデザイナーの方に、家の内装などの相談をする場合、その方に提案されて購入した家具などの20パーセント(ちょっと正確ではないかもしれませんが、かなりの金額)が彼女に払われるというお話がありました。
日本では普通、コーディネイトの方が例えば一件分のカーテンをコーディネイトしても、そのコーディネイトに付いてお金が払われるということはあまり無いと思います。有っても、交通費くらいでしょうか。
私も時々カーテンを販売しますが、確かにそうです。自分のことなのでいろいろ考えました。
しかし、カーテンを販売する時に、お客様より安く仕入れをして販売するのでそこで利益を確保するということになります。
ところが、最近はどの商品もネットで安く販売されていたりして、コーディネイトをしたものの、商品はネットでお客様が購入されるということもあります。電気屋さんに行って、説明だけを聞いて、実際には安いネットで商品を購入するみたいなことが建築の現場でも起こっています。
これにかねてから疑問があったので、このヨーロッパでの内装のコーディネイト料のお話がとても興味深く感じたのです。
もしも、コーディネイト料という形で、ちゃんとしたお金がいただけるなら、カーテンや壁紙を選ぶことはとても楽しい仕事になるだろうと思います。
これは、キッチンや家具でも同じです。
実際にはカーテンでもキッチンでもそれをお客様に紹介する時は、たくさんの商品の中から最善のものをお客様に紹介したいといろいろと調べたり、見積もりを取ったりしてお仕事をしています。そのために経費もかかっています。
しかしながら、現実には、商品を売って初めて、いわばバックマージンを問屋さんからもらっている形です。コーディネイトだけではお仕事にならないという現実があります。
ですので、おのずと利益率の良い商品をお客様に勧めるという商流?もできてきてしまいます。
それで、お話の中では、利幅の大きいキッチンなどは良いのですが、家具などはあまり利幅も無く、家具をコーディネイトするということは、あまり利益がないと言うことが、いわば商流の問題点としてあげられていたと思います。(商流とコーディネイト費用の関係がちょっと、正確ではないかもしれませんが・・)

このお話は私に取って少しわからない点が多く中途半端ですが、商流ということで興味深いお話があったことをここにアップしておきたいと思いました。