上松職業訓練校〜木工科卒業展

木曽の上松に有る木工の技術訓練校の卒業展に行ってきました。
1年間じっくり木工について学ぶとことができるのはとても恵まれた環境です。
国の機関なので授業料は要りませんし寮も有ります。
でも。0からだと1年間って短いですよね。
1年でどんな作品を作れるんでしょう・・。今年は面白い作品に出会えるかな?

で、こちらの机。
ちょっと異色な感じ。面白いです。
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さらに全体を見て回った時に、もう1点面白い作品を発見。
こちらの椅子です。
hiragasan.jpg
とってもめずらしいパープルハートを使用されてます。
写真ではわかりにくいですがピンク(赤紫)の色の木です。

で、作者を確認するとやっぱり同じ方でした。
作者の平賀さんに少し話を伺いました。

hiragasan2.jpg

大学でデザインを学ばれてそれから技術訓練校に入られたそうです。
小野寺の第一声は
「机を見て思ったんだけど本当は曲面やりたいんでしょ?」
平賀さん
「そうなんですよ〜。でも機械とか学校で出来る事という事で・・・」
とすぐに湾曲した家具を作るプレスの事や塗装のこと等の制作方法の話になってました。

椅子の方も、パープルハートと言う珍しい木を使っていたので、
小野寺「これパープルハートでしょ?どうやって手に入れたの?」
平賀さん「学校の木が置いてある所の奥の方から引っ張り出しました・・」

小野寺「デザインの指導はどっちの先生?」(小野寺も卒業生なので先生を知ってます)
平賀「まあ。自分で好きな様に・・」

アウトプットした物にはどうしてこんなに人となりがでるんでしょう?

私はどれだけの時間、対象とちゃんと向き合ったかが見える作品が好きです。
その作品にいたるまでの過程を読み取れて感動できる作品が良いんですよね。
「自分で考えたんだろうな〜これ」「さがしたんだろうな〜この木」・・・て。
で、独りよがりでは無くこんなのを作ったら見た人きっと喜ぶよな〜だから大変だけどやってみようみたいな・・。
そう。相手が有る感じ。絵でも文章でもそういうのが好きです。
自分だけの感情をぶつけたみたいなのはいやで、『勝手にやって下さい』ってなっちゃう。
だからちゃんと理性が感じられるというか@ある意味計算がされているものが好き。
なんだか自分の話になってしまいました。(反省)

春から長野市の時計工房さんに就職が決まっているそうです。
がんばって良い作品を作ってほしいな。