ここのところ、しばらく日記をさぼっていました。
去年から一番のプレッシャーだった案件、オートグラフ1分の1に取りかかっていたからです。このお仕事は、『例の3人の悪巧み』(2008年12月4日の日記)から考えるとかれこれ1年前からだったのです。その時は具体的なお話は無くて、いつかね~作りたいね~と話をしていたのを私が、おもしろくて写真に撮りました。
それから、去年の夏に具体的にお客様のご依頼が有り、3人3様にそれぞれの思いとプレッシャーを抱えてここまで来ました。
俊一さんは、ことオートグラフの製作に関しては、他の仕事を途中で挟まないで取り組みたいという事だったので、他の仕事との調整も結構大変でした。部材の調達等は結構早めにすませました。普段は建築がらみ等もあり、現場へ行く事も有るので、納期が1月18日という事も有り、年内早めに他の仕事を済ませてから、取りかかりました。(特に年末と年始は他の取引先から電話等無いので集中しやすいですし・・・。)
勿論、それまでに頭の中、そして図面上での、作業行程の確認など、何度も繰り返していました。イメージトレーニングってこと?スポーツとか演劇もそうですが、やる事を把握するまでが時間がかかる・・・らしく、夜遅くまで、本を読んだりしていました。それも、図面だけでなく、タンノイの歴史とかを読んでいました。図面も1つでなく、いくつか比較して、どこが、見落としている点が無いかとか、そうとう慎重になっていて、ちょっと鬱なくらい。自分のキャド図面を書き上げるのも大変でした。できるかな~。できるかな~。と不安な気持ちをいうので、大丈夫、今までもできたじゃん!といつものように励まして・・・何ヶ月かそんな調子でしたが、いよいよ本番に。
始まったら、もう、面会謝絶だぞ~!!
まずは部品をカットしていきます。
少しづつ組み立てるも、図面を確認しながら・・・。
よければ、クランプで締めて行きます。
とにかく、きちんと、複雑な部品の角度がぴったりと行く様に気をつけます。
ユニットの取り付けを確認しました。
そして、後ろの三角部分をしっかりきれいに接着するために、工夫してクランプしました。
こういうコーナー部分がきれいに仕上がらないと、ショックでがっくりきています。
(こういう時は近寄らない様にしないと矛先がこっちへ・・・)
うまく仕上がった時は、狂喜乱舞しています。(感情の表現が解りやすい。)
コーナーのところを手でさわって確認します。家具も同じですがコーナーが難関なのです。
だんだん形が見えて来ました。
そして、肝心のホーン部分です。一発で(彼の弁です)
とてもきれいに仕上がったので、木持ちいい~を連発!!!
ポンも見守っているよ。
実は監督とは名ばかりで大体は、寝てます。(でも、ピリピリムードが癒されます。)
これで、いよいよ塗装に入ります。
ビニールでは無く、本物の、しかも厚突きの突き板を使うという事は、有る意味板の状態が均一でないので仕上げに手をかけないとだめです。塗装すると毛羽立つのでペーパーで削って再度塗装します。
塗装後の仕上がりの感じは、キット屋さんのブログでご覧下さい。
夜遅くまで工場の仕事につきあってくれた日のポン。帰って来るなり、ベッドへ~。