土曜日の午前中、椅子張りの生地としても人気の高いウイリアムモリスの展示が軽井沢のメルシャン美術館で開かれるということで行ってきました。残念ながら、写真撮影は禁止ということでしたが、ファブリックや壁紙の他にもぜひ見たいと思っていたモリスチェアーが何点かあり見ることができました。
忙しいので、半日で帰って来たのですが、いいリフレッシュ休暇になりました。
ちょうど最近、俊一さんが、作ってみたいと言って落書きをしていた椅子がモリスチェアーだったのですが、この形と同じ形の椅子はありませんでした。
この絵はまだ落書きですが、きっと俊一さんのことですから、仕事の合間を見て作るつもりだと思います。
この形から、少し彼らしいテイストを加えることもあれば、モリスの形をそのままに作ってみるのかもしれません。楽しみだな~!
ところで、モリスはデザイナーであり、制作者でもあった、まれな人ですが、モリスが考えたこと、それは人が使う物に美しさを求めることだったと思います。そしてそれを、人が手の業を使って作るということだったと思います。特に家や家のインテリアに関してたくさんの仕事を残しているので、きっと居心地の良い美しい空間を作りたかったのだと思います。
インテリアは人が日常的にそこですごしたり、また使ったりするのですから、機能面でも役に立つ物で無いと行けないということは勿論ですが、それが美しいということは、おのずと愛着を抱かせます。さらに人の手が十分に関わっていると感じることができると、特に愛情が湧いて来て、何年も大事に使って行くことになるでしょう。
たくさんの物をどんどん使い捨てるのは結構疲れます。けれど、現代生活ではどうしてもそういう場面を避けられません。それで、長く使えるお気に入りの物をできるだけ、手元に置くこと。現代の忙しい生活の中で、もしかしたら意外にほっとできる方法かもしれません。
実際、すばらしい手編みのラグや、現代ではたいそう高価になってしまう、木版で刷られた壁紙。そして丁寧な仕上げの椅子等、ほんの少し味わっただけですが、しばらくは思い出して、癒されそうです・・・。