ランドセル製作〜バキュームプレス編

工房では、ただ今ランドセルを製作中です。
従来の作り方だと、ラウンド部分はオスとメスの型を使って作っていました。
これまでのラウンド部分の作り方です。
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この方法だと型自体がとても重く、腰に負担になっていたので、以前からとても欲しかったバキュームプレスと言う機械をアメリカから購入しました。
今回、サンバレーのキット屋さんで期間を限定してランドセルの受注を行った所、とてもたくさんのランドセルのご注文をいただくことができたので、いよいよ機械の購入に踏み切りました!!!

今までにもこの機械を使いたかったので、HOW TOもののビデオを見たり、本を見たりして研究をしていた俊一さんですが、いざ使ってみると細かい調整やこつが解るまで大変そうです。

機械に付いて来た説明書も勿論英語ですし・・・。
気圧に機械を合わせる事から初めてようやくランドセルの試作に・・・。

でも、こういう難しい機械を使えれば、製作出来る商品のデザインの幅も広がります。
これからが楽しみ!

ランドセルの製作は、しかし今はまだ従来のやり方でも同時に進行しています。バキュームがうまく使いこなせる様になるまでは、こちらで作って行くそうです。

そうそう、工房の片隅の光景を。
こちらもかなり真犬?
sinken.jpg

『なかなか難しそうっすね〜・・・』
『・・・』
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『まあ、何とかなるか・・・』
『ワン!』

※ スピーカーのホームページはこちらです。

ランドセル製作〜バキュームプレス編” への4件のフィードバック

  1. 初めてお便りします。4月末に納品していただいたランドセルと以前から使っている樽シグネチャー(PE-101A)毎日取っかえ引っかえ聴いております。ランドセルこの大きさからは想像出来ないような広がりと高さを聴かせてくれてます。ところで、このエンクロージャーには、どこにどんな板材を使われて作られているのでしょうか? よろしければ教えてください。

  2. 使っていただいて、有難うございます。
    さっそく、材質ですが、サイドの板は9mmのバーチ合板にウオールナットの厚突きの突き板を貼って貰った物を使用しています。内部の桟はポプラもしくはブナを使用しています。仕切り板と裏蓋は、松系の合板。正面の曲がっている板は、内部が南洋系の曲げ合板を両面から厚突のウオールナットの突板でサンドイッチして曲がった形に固定しています。両面に突き板を貼ることで、初めて曲げ合板が戻らない状態になります。ちなみに、薄突きの突き板を使用すると曲げ合板の戻る力に負けてしまうと思います。

    ランドセルは楽しい音が出るスピーカーだと思います。が、しかし、製作現場では結構音とはかけ離れた地味な作業が続いています。(多分秋口まで・・・)

    でも、本当に有難うございます。今後とも宜しくお願い致します。

  3. 板材のご説明ありがとうございます。お話から特にこのウォルナット化粧板の曲げ、取り付けが難しそうですね。夏、工房での作業は暑くて大変ですよね。でも多くの方がこのスピーカーを待っているとお考えになれば、自然とモチベーションも上がるでしょう?それとせっかくですから楽器のような製作者のサインとシリアル番号が入ったデラ工房の銘板をつけたほうが良いと思います。

  4. コメント有り難うございます。涼しい信州の工房とはいえ、夏の肉体労働は体力を消耗します。
    夏を乗り切り、ランドセルを皆様にお届けするための対策として、デラ工房では7月8月はお昼休み2時間制を導入しようと考えています。工夫して、楽しく仕事ができるように、モチベーションを保って作業を行いたいと思います。

    さて、銘版とシリアル番号の件ですが、ランドセルは、デラ工房の商品というよりは、ウインズさんとサンバレーさんの企画で制作させていただいている商品になります。

    スピーカーの取り付けも村瀬さんが行って下さっていますし、木目の感じも合わせて下さっています。配送はサンバレーさんからです。ですので、
    私どもの銘版という感じでもないのかなと思います。。

    でも、コメントに感謝いたします。有り難うございます。

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