下地が仕上げに重要です。

昨日、工房へ出かけたら鏡台の塗装中でした。
この鏡台はややクリーム系の白に金を施したペイント仕上げに成る予定です。

で、下地作りの真っ最中でした。

まず、下地を塗ってから平らに成る様にパテをします。

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そこを削ります。

さらに下地を塗ります。ガンを使います。
下地はグレーの色ですがこれは、上塗りがちゃんと乗る様に準備のための塗装です。

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そして、磨き。
結構大変な工程です。
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昨日はここまでだったのですが、この上に仕上げの色を塗り、さらに水に強いウレタンを塗って行きます。
その間にも磨きが入ります。磨きも荒いサンドペーパーから細かいのに変えて磨いて光沢を出します。
どれだけの工程が有るのかな?(今度まとめてみたいと思います。)

それに対してオイル塗装は木肌に直接オイルを塗って拭き取るという方法です。オイル残りが無い様に拭き取るのも骨の折れる仕事ですが、とてもシンプルかと思います。(オイル自体に拘りとかも有ったり、その後の磨きをどこまで行なうかなどで仕上げが変わって来るので奥は深いですが・・また今度これも・・)

いずれにしてもペイント仕上げはとても工程が多く、熟練の技術も必要なのですが、日本ではあまり評価されていません。(なんだかカラーボックスの様な家具や、実はビニールを貼っただけとかメラミンの様な色付きの家具と同じに思われてる気がする。・・・涙)

個人的には、アメリの部屋みたいな色物インテリアが大好きな私は、ペイント家具も日本の日常に、もっと有っても良いのかな〜と思ったりしますよ。楽しいと思う!

ペイント家具についてもっときちんと評価される様に成ると良いな〜。

ちなみに色の組み合わせではこんな本を参考にしています。

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『フランスの配色』城一夫(Kazuo Jo)さん著

すごく良い本です。お勧め!